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後藤醸造

まちのビールをもっと届けたい! 経堂エールのリブランディングと事業ポテンシャルの最大化

事業者 後藤醸造 エリア : 経堂

東京農大を卒業した夫婦が、こだわりの素材で造る“できたてビール”を提供するブルーパブ(*)。2016年開店後、2017年9月より自社工場で醸造したビール第1号「経堂エール」を販売開始。世田谷区初のブルーパブとなる。

(*)小規模設備のビール工場を併設し、そこで醸造したビールを提供するパブレストランのこと

https://www.gotojozo.com/

活動概要

後藤醸造のフラッグシップである「経堂エール」のリブランディングとして、瓶ラベルデザインのリニューアルを行い、それと合わせて店舗ファサードのリニューアルも実施。

ラベルリニューアルを機に、瓶ビールの増産・増販に着手し、生産性2倍以上の瓶詰機械を導入し、労力半減を目指した。その結果、瓶での納品の多いOEM事業の受注増が可能となった。

背景

コロナ禍の影響で、以前と比較してビールの生産量が減少。賞味期限切れなどのロスはなく売り切っているものの、清掃の手間が大きく生産量を伸ばせない課題があった。また、OEM製造は在庫回転率が高く強化したいものの、ビールの瓶詰めが非効率という課題も。

世田谷を中心に認知度が上がってきたものの、「後藤醸造」「経堂エール」「店舗と醸造所」の関係性やブランディングが曖昧なことから、「経堂エール」のリブランディングを中心に、事業の再構築と再成長を目指した。

フラッグシップビール「経堂エール」のリブランディング

「後藤醸造とは」「経堂エールはどんなビールか」といった“らしさ”の言語化にはじまり、「のれんがある店」という方針を策定。ラベルデザインのリニューアルを行ったのち、そのデザインに合わせてファサードもリニューアルした。

ラベルとファサードのリニューアルは、いずれも2021年度のSETA COLOR参加事業者だったデザインユニットdesign tokaの協力のもと実施し、SETA COLORのネットワークを活用した。

店頭ののれんを表現したラベルデザイン

ファサードリニューアルの前(左)と後(右)

瓶詰作業の効率化で、瓶ビール事業を成長させる

これまでノズルが1本だった瓶詰機械を、2本のものに刷新。生産量・販売量拡大の制約となっていた瓶詰作業の労力負担を大きく緩和させた。

また、機械導入によって、作業は店長だけでなくアルバイトのメンバーも取り組むことが可能となり、事業課題のひとつだった店長への労力依存度を下げる成果にもつながった。

新たに導入したノズルが2本の瓶詰機械

3年後に生産量・販売量1.5倍、5年後には2倍へ

店長の業務を分散させられるように、スタッフの採用・育成に取り組み、店舗の売上向上と生産性向上を目指した店づくり、出張販売(Pop-Up)の仕組みづくりを進める。

それによって生産量・販売量を伸ばしながら、5年後には店舗と設備をさらに拡充させ、楽しく美味しいビールが展開される場を増やしていく。

専門家 高橋 秀紀

Mindful Partners株式会社 ステージアップコンサルタント。中堅・中小企業の経営者支援を起点に、受動的な経営から自己主導的な経営への事業転換や事業承継支援などを行う。中小企業診断士。

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