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株式会社友成工芸

職人×デザイナーによる老舗アクリルトロフィー製造のDX・業務改善

事業者 株式会社友成工芸 エリア : 池尻

1952年創業の、機械彫刻とアクリルを主体としたプラスチック加工を行うものづくり企業。

トロフィーやPOP、ディスプレイをはじめ、アクリル製の様々な製品づくりに取り組む。取引実績は1,000社を超え、コンピューター制御ではない“ローテク”だからこそ生み出せる価値を提供している。

https://tomonari.co.jp/

活動概要

さまざまな課題を解決するためにも、本来注力するべきところに時間をかけるべく、「デジタルとアナログの両輪で行う業務効率改善」の活動を実施。

デジタル面では、費用をなるべくかけずに、自社内で簡単に改修&カスタムできすような仕組みに。アナログ面では、歴史ある企業だからこその不要になった機械や設備を思い切って処分したり、業務として実は不要になった工程を省いたり、現場の管理業務も誰もが迷わない簡単なものに。

関係者全員の地道な努力によって、目指す町工場を実現するための土台づくりを達成した。

※SETA COLOR参加の感想などが綴られた、友成工芸社のブログはこちらから

背景

コロナ禍によって展示会やイベントの中止が相次ぎ、ディスプレイ製造の受注が激減。アクリルトロフィーの新規受注はあったものの、ディスプレイ製造受注の減少分を穴埋めできるほどではなかった。
またアクリル原料の価格高騰に対して、適切な利益率を確保した金額提案ができておらず、新規受注と合わせて対応が必要だった。

案件獲得から製造までの社内フローにおいて煩雑なアナログ業務が多かったり、現場の導線や工程管理などの可視化に時間がかかっていたりと、本来割くべきでないところに時間がかかっていたため、抜本的な業務改善を行うべくSETA COLORに応募した。

属人的だった業務を、デジタルの力で業務効率改善

顧客からの案件引き合いから、見積り・契約・製造・納品まで、属人的に行っていたものを全てGoogle Workspaceのインフラ(Google Form, Google Spreadsheet)を活用し一気通貫の仕組みに変更。

案件管理・在庫管理・工程管理を可視化するツールを構築することで、顧客の平均単価や案件に紐づく製造原価や利益、現場職人ごとの1つの製造あたりのコスト(時間)が明らかになり、社内の改善点を具体的に把握することができた。

整理整頓・ツール導入で、アナログでも業務効率改善

デジタルだけでなく、半年近くかけて実施した現場の導線改善(不要な設備・機械・在庫の処分など物の整理、配置換え等)や、スマートフォンやタブレット端末の組み合わせによって職人がデータを入力しやすい環境づくりを実施。

無数にある在庫管理もタブレットで入力するだけで、在庫数・在庫金額・欠品状況が可視化され、バックオフィス管理工数の低減と、顧客獲得の機会損失を改善できるようになった。

町工場の“ローテク”を次世代に繋げるために

現場の職人にとっては、iPad等を活用した工程管理・在庫管理入力の定着化を。経営マネジメント層にとっては、今回導入された新たな仕組みを自走・自力で改修していけるようにすることが、今回の取り組みに関する目下の目標。

SNSなどを活用したリピート顧客の施策や、新規採用、ワークショップの開催などを通して、世田谷における町工場のモデルを構築していく。

友成哲郎氏(友成工芸 代表)、友成冨美氏(友成工芸)

専門家 西原 亮

株式会社明治クッカー代表取締役。株式会社シグマクシスで組織改革、新規事業立案、新興国への海外事業展開戦略などのプロジェクトに参加したのち、父親の跡を継ぐべく明治クッカーに参画。GoogleWorkspaceをメインに、明日から使えるビジネスの情報を伝えるYoutubeチャンネル「cooker 8」を運営する。

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