理学療法士が考案した片手で着られる服「OHK(オーク)」の販路拡大
「世界中の人々と、私たち自身に、笑顔と感動をもたらす創造を。」をモットーに、文化、言語、民族、年齢、性別の違いを問わず、全ての人々が喜びと充実を感じられる価値の創出に取り組む。
事業内容は、婦人服や雑貨の企画・輸入・販売等。
活動概要
身体を動かしにくい方が片手でスムーズに着衣できるアパレルブランド「OHK」。https://ohk.tokyo/
【ユーザーアプローチ】として、高齢者施設や障がい者施設の施設担当者へのヒアリング会を実施し、モデル・YouTuberとして活動する半身麻痺をもつmomoちゃんとのコラボレーションを実現した。
【ECサイトの売上増・こだわりの可視化】として、ECサイトの分析・改善・SEO対策を実施し、届けたい人にアピールできるWebサイトにプチリニューアルした。
背景
「OHK」は、理学療法士が考案し、機能面はもちろんファッションアイテムとしてのこだわりが詰まった商品だが、感染症の影響で十分なマーケティングが実施できず、直接ユーザーに届けられる販路を開拓したいという想いがあった。
こだわりをきちんと表現し、ギフト需要の開拓やECサイトの売上アップにつながる施策の実施を目指し、SETA COLORに参加。
現場のリアルな声を、販路拡大につなげる
SETA COLORの協力企業である東急(株)や京王電鉄(株)が運営する高齢者施設の施設担当者へのヒアリングを実施し、「入居者は日常着をどう手配しているか」「どんな素材がおすすめか」といった現場の声を伺った。
試着会や販売会は感染症拡大の時期と重なり実現に至らなかったが、落ち着いた頃の実施は可能となり、新たな販路の確保につながった。
モデル・YouTuberとして活動する半身麻痺をもつmomoちゃんコラボレーション
OHKの脱ぎ着のしやすさ、コーディネートのしやすさを、モデル・YouTuberとして活躍するmomoちゃんに「LOOK BOOK」として表現していただいた。
https://youtu.be/QFL4c0LT0Lc
2022年4月現在、momoちゃんのためだけのワンピースを製作中で、足の金具に引っかからない丈感、片手で脱ぐ時に引っかける丈夫な紐を首元につける等、具体的なアイデアを取り入れ、近しい悩みをもつ方からも共感を得られる商品づくりに生かしていくコラボレーションに挑戦中。
ECサイトの売上増・こだわりの可視化
売上の半分以上を占める自社ECサイトの売上をより高めるべく、導線を再設計。ユーザーのペルソナも再考し、ブランドのコンセプトを「着やすさで感動を届ける、片手で着られるユニバーサルファッション」と設定。
これまでの「介護しやすい服」という表現をリニューアルし、キーワードもととのえSEO対策を実施した。
Webサイトのコンテンツ群にも特集を設け、ラッピングも可能でギフトにおすすめであることや、日常のお困りごとを解決できるこだわりポイントを紹介。
サイト内の読みものコンテンツ「Journal」にも対談記事を追加し、ブランドのフィロソフィーや背景を表現した。
対面でのコミュニケーション、Webコンテンツの拡充
新型コロナの感染拡大につき実現できなかった、東急(株)や京王電鉄(株)の高齢者施設での販売会・試着会の継続的な実施を予定。
また、OHK Webサイト内「Journal」の対談で出会った輝水会(*)のご協力で、2022年5月にはOHKの試着&意見交換会を実施予定。障がいがあってもスポーツやファッションを諦めない、ポジティブなライフスタイルを共に提案していく。
「Journal」では、コンテンツ制作を通じた未来のユーザー層(妊婦さん、授乳中の母親等)へのアプローチも検討している。
(*)世田谷区内の一般社団法人。後遺症で麻痺が残った方、障がいのある方を対象にリハビリテーションスポーツを実施している。https://kisuikai.com/
プロモーションプランナー、認定ファンドレイザーとして、中小企業の広報PR、非営利団体のファンドレイジングの伴走支援を行う。東日本大震災をきっかけに立ち上げた一般社団法人あゆみの代表理事も務める。