大阪から下北沢に進出! 地域の子育て相談にも応える育児用品店のPR・コミュニティづくり
2013年にお小遣い5万円で自宅で育児をしながら起業し、2015年に法人化。ヒップシートと抱っこ紐収納カバーを主力商品とし、育児関連用品の企画・開発・製造・輸出入及び販売、育児に関する情報提供サービスを展開する。
雇用する母親は50名を超え、小さい子どもがいてもキャリア、プライベート、家族を大切に楽しく仕事ができる環境づくりを事業を通して行なっている。
活動概要
認知度向上を大きな目標に設定。下北沢の新店舗をイベントに活用することで認知機会を設けつつ、来訪者に地域の子育て支援情報を提供することで、地域の子育て支援活動と子育て当事者をつなぐことを目指した。
地域のキーパーソンと関係性をつくることで足場を固め、イベントを主催したり外部出店したり、またブランドブックの制作や広報機能の強化も図るなど、複合的に認知度向上のための施策を行うことで、当社が目指す「まち全体で取り組む育児」実現に向けて歩を進めた。
背景
大阪府豊中市に本店を構えながら、世田谷区は日本で最も未就学児(0〜4歳)が多いことに着目し、2022年3月、世田谷区下北沢に新店舗をオープン。
しかし、毎日使うものであること、商品が高単価であることなどから、実際に身につけてみたいと思う方が多く、来店は共働き夫婦が一緒に来店できる週末・祝日に偏っていた。
一度来店すれば購入率は7割超という実績をもち、購入者とはLINEでのフォローなど密な関係性を生み出しているものの、世田谷での認知度がまだ低く、どう向上させていくかが課題だった。
地域キーパーソンからはじめたご縁づくり
下北沢の子育て支援団体や、商店街振興組合、商店連合会のキーパーソンへのご挨拶からまずはスタート。地域の子育て支援団体にとって、新しい当事者(新たに子育て当事者となった人)との関係性をつくることは課題であり、支援団体がルカコに地域の子育て支援情報を提供し、ルカコの店舗利用者に子育て支援団体を紹介することでWin-Winな関係づくりを構築することができた。
地域イベント出店への道筋をつくりながら、店舗内で来店者に提供する地域の子育て支援情報を収集するなど、世田谷拠点の足場固めを行った。
店舗イベントの開催、地域イベントへの出店
平日の来店者が少ないことを活用し、店舗でSETA COLORを介して出会った整体師×ベビーフォト講師によるイベントを開催。LINE告知後すぐに満席となるほど好評を博した。
また、地域のキーパーソンからの紹介で、「シモキタおやこのまちつどい市」「BONUS TRACK秋市」に出店。他の出店者とも交流を図り、地域における店舗の認知度を上げた。
売上165%アップ、来客数100人増
ブランディングツール制作と広報強化
商品紹介やスタッフ紹介が中心だった冊子を刷新し、育児に役立つ情報や読みものコンテンツを新たに編成したブランドブックを制作。
妊娠期や授乳期にも飲みやすいたんぽぽ茶のサンプルや、友人とシェアできる割引クーポンの配布など、ノベルティも配布した。
WebサイトもSEO対策を行い、イベントページや予約システムを追加することでより認知されやすく使われやすいサイトに。世田谷区の子育て情報誌「with Kids」にもSETA COLORを介して掲載され、広報活動にも注力した。
「地域全体で子育てをする」の実現に向けて
今回構築したネットワークをもとに、地域に根差した店舗づくりやイベントの実施、来店者との関係構築を行うことで、ルカコが考える「まち全体での育児」を世田谷でも実現することに挑んでいく。
また、地域企業とも連携することで、育児中の母親の雇用支援や地域活性につながることを目指す。
株式会社世田谷社 代表取締役。世田谷を中心に、NPO、商店街、自治体、企業等とまちづくりに取り組む。チラシやパンフレット、Webサイトといった制作も行う。