「世田谷みやげ」を盛り上げる! 老舗米菓店の新製品企画と新販売モデルの開拓
大正10年に創業し、現在は5代目が率いるあられせんべい専門店。
創業時からの伝統の味と斬新な洋風の味わいを取り入れた「大切な方へ贈るギフト」としてのおかきやあられは、「世田谷みやげ」など受賞作も多数。
活動概要
世田谷区内の事業者と連携し、さまざまな味わい(フレーバー)を楽しめるアソートパッケージ「SETA SEN」の企画・制作を実施。
また、新規顧客層を開拓するねらいで、サブスクリプションの販売モデルの検討や、法人用の手土産におけるアップデートに取り組むべく想定ユーザーへのインタビューも実施し、方向性を定めた。
2022年の公式な販売開始に向けて、パッケージの制作やWebサイトの制作など、公開準備を進めている。
背景
「三軒茶屋あられりぼん」「世田谷エールおかき」そして創業者の故郷である八丈島と三軒茶屋をつなぐことをコンセプトにした「浅沼煎餅」など、世田谷のアイデンティティを表した商品は多数。
5代目の「もっと世田谷をもりあげたい」という想いから、活動の幅を広げるべく、新製品の開発や、若年層の新たな顧客層を開拓すること、まだ応えられていない贈答品へのニーズに対応する施策の実施に臨んだ。
全8種類の味わいぜんぶ、世田谷オリジナル!地元コラボのアソートパッケージ開発
世田谷区内の事業者とコラボレーションし、三軒茶屋のみならず、さまざまなエリア・味わいの飲食店と設計した全8種類のフレーバーを企画。
今後サブスクリプションモデルでの展開を視野に、「多様な事業者とのコラボレーション」を表現したデザインで、ポストに配送できるパッケージも制作した。
2022年度の販売に向けて特設Webサイトも構築し、順次公開予定。
隠れたニーズに応える、法人用土産モデルの検討・トライアル
世田谷区内に営業系の拠点のある企業へ、営業活動での手土産に関するインタビューを実施。
営業のたびに購入する手間やストックのニーズが明らかになり、理想の価格やサイズも明確に。個人向けのサブスクリプションモデルとの共通箇所の発見につながるフィージビリティ調査となった。
個人向けサブスクリプションモデルの検討
今年度は先行事例の研究にとどまったが、商品構成や価格感、流通(配送)に関する情報や制約を整理することができた。
世田谷の環(わ)をつないで広げるサービスの幕開け
2021年度で企画・制作を進めた「SETA SEN」の販売をスタート予定。また、法人向けの営業・販売プロセスを確立し、サブスクリプションの販売を実施していく。
「SETA SEN」のコラボレーションを第2弾、第3弾と展開させ、ポジティブサイクルをつくっていくることを視野に、今後は広報活動にも着手する想定。
次年度も専門家がプロジェクトに参加する予定で、継続したサポートによる「世田谷」の盛り上げを期待している。
株式会社フィノバレー 代表取締役。PwC、BCGでコンサルタントとして活動し、ベンチャー企業で新規事業の立上げと事業責任者を経験したのち現職。事業戦略、Webマーケティング、営業マネジメント、管理会計を得意とする。