
子ども食堂の運営を支える飲食事業の強化

等々力駅から徒歩3分の、ほっとする味わいがうれしい定食屋。店主の長年の夢だった子ども食堂にも活用することを想定して、2021年6月にオープン。たっぷりの豚汁をメインにした「ゆうゆう定食」が人気。
https://yuyu-shokudo.jp/
活動概要
子ども食堂の運営を支える飲食事業「ゆうゆう食堂」の経営課題は、事業成立(黒字化)し、子ども食堂を継続させること。
黒字化させ、売上を立てるための戦略を立てるべく、①現状把握から着手し、②店舗のハード面をリニューアル、③デリバリーという新たな売上の柱を設計した。
結果、売上は施策の前後で3倍になり、継続的な子ども食堂の運営が実現している。
背景
子ども食堂を実施するために運営の収益基盤となる定食屋を2021年に開業したものの、店舗物件や経営に課題があり、短期間のうちに黒字化・店舗強化・売上を立てるための戦略を練る必要があった。
創業者は学校給食の調理経験などはあるものの事業経営は初めてだったため、飲食事業のコンサルティング、経営のコンサルティングのサポートを求めてSETA COLORに応募した。
現状を可視化し、戦略を立てる。運営体制の強化
「いくら売ればいくら利益がでるか」「試算表の策定」「メニュー原価の把握」「棚卸し」等、飲食業経営に必要な知識のインプットから着手。状況に応じて改善ポイントに気づき、施策を検討して、実行できるようにした。
また、開店当初はコロナ禍の緊急事態宣言で酒類制限中だったため、宣言解除後にアルコールメニューとそのつまみになる料理メニューを開発した。
「定食屋」としての認知アップ! 店舗ハード面の強化
当初は、入り口が曇りガラスで店内が見えず、扉も一般的なサッシのため「飲食店」としての認知が厳しかったため、ゆうゆう食堂がもつあたたかみや、提供メニューを明確に表現するべく、ファサードをリニューアル。
「豚汁」「定食」と書かれた大きな暖簾をかけ、木目調のシートで扉をアップデートしたり、足元からライトを当てることで店の存在感をアップした。その結果、取り組み前後で売上が3倍近く向上した。

左が改装前のファサード、右が改装後のファサード
時代に合わせ、新たな売上を。デリバリー事業の立ち上げ
店舗運営に支障のない範囲で店舗外売上も立てることで、収益アップに。店主1人とスタッフ1名での運営であることを考慮し、オーダー集中時も対応できるように、デリバリーでは定食屋ではなく「豚汁専門店」として打ち出した。
また、デリバリーサイト内ではレビュー内容や星の数が注文に影響するため、商品にお礼とレビュー依頼の手紙を同梱。高評価がつづき、売上は右肩上がりになった。

UberEatsでは★4.9の高評価
ニューノーマル時代に対応し、子ども食堂を継続発展させる
店舗収益に大きくインパクトを与えられる夜営業についてまだ改善の余地があり、スタッフの採用や、単価アップをねらったアルコールメニューやそれに合う料理メニューの開発といった課題が残る。
また、デリバリーについても人員確保やそれに伴うメニュー追加など未着手の施策もあるため、前向きに順次着手し、子ども食堂が継続し、今後も発展していくことを目指す。
株式会社フードコネクション 代表取締役。Webサイト制作、SNS運用等の販促支援、人材紹介、不動産事業、仕入先紹介など、飲食店の悩みをワンストップで解決する。全国9拠点、4,000店舗以上の支援を展開中。
千田 弘和
株式会社natowa、株式会社canonica 代表取締役。複数企業の経営を行う傍ら、自身の経験をもとにエンジェル投資も行う。三茶ファーム、三茶WORKを運営し、「楽しいを仕事にする」を理念にご縁ある方々と様々なプロジェクトを実践する。