世田谷発のアップサイクル事業の戦略構築・リブランディング
卵の殻を原料にした塗料やタイルといった建材を展開している、アップサイクルに取り組むメーカー。資源循環型社会づくりに貢献するべく、長期的な環境ビジョンでものづくりを進めている。限りある地球資源をできるだけ消費せず、ものづくりを進めることを掲げている。
https://www.nmtecs.jp/
活動概要
これまでの卵殻アップサイクル事業の知見をもとに、「卵殻以外」のアップサイクルに取り組むことを検討していたが、事業モデルを組みきれない課題があった。
コンソーシアムを設立し企業連携によって解決するという仮説を足がかりに、エキスパートインタビュー等を経てアップサイクル事業における収益化の目処を確立し、新サービスのブランディングのためのクリエイティブを制作。
「一般社団法人GOMITAIJI」の活動を開始するための準備を整えた。
https://www.gomitaiji.or.jp/
背景
卵殻リユースの事業で培ったノウハウを利用し様々な製品を開発するなか、廃棄されていた資源を有効活用する製品の企画・開発・製造・販売を実施している。
一方で、卵殻以外にジーンズやコーヒー豆の廃材などをアップサイクルしたいというニーズを見聞きしている。しかしマネタイズが厳しく、一社だけではなく企業間連携を検討したり、新事業として立ち上げる際のブランディング周りのサポートを期待し、応募した。
アップサイクルのコンソーシアム設立を決定
卵殻以外のアップサイクル事業を収益化させるべく、まずはエキスパートインタビューを実施。ターゲットとニーズを明確化し、コンソーシアムの設立を決定した。「自社廃材に課題を抱える大企業の環境部署の担当者」をターゲットに、アップサイクル関連施策を提供するという方針を策定。
今後、セミナーや工場見学、事例スタディ、年次報告、アワードなど、さまざまなプログラムを企画していく。
「GOMITAIJI」のコンセプト、VIを制作
製造で出てしまうもの、または価値をなくしてしまい廃棄されるものに「改な価値」を持たせ環境や社会・企業の課題と問題を解決する「新たな価値」に変えていく。そんな思いを込めた「『改な価値』を『新たな価値』に」というコンセプトを策定。
廃棄されてしまう「ゴミ」が改な価値を持つことで新しい世界(市場)にいくことをイメージし、「翼を与える」ような活動そのものを表現したビジュアル・アイデンティティ(ロゴ)、Webサイトを制作した。
コンソーシアム立ち上げ、運用に向けて
コンソーシアムの参画会員への営業活動や、情報発信のスキームをメディアと連携しながら促進させるための協議を開始しながら、コンソーシアムの運営体制の整備やリソース確保を進めていく。
また、今回制作したWebサイトは、公開後もPDCAを回すことでより利便性の高いサイトになるようアップデートをしていく。
株式会社アクリメイト 代表取締役。アクセンチュアにて事業開発、M&A、BPRのコンサルタントを経て、ジョイントベンチャー立ち上げやアプリ等事業開発のPMを経験。現在は、百貨店等大手からベンチャーまで様々な規模の企業支援に従事。