“予約の取れない鮨屋”の新たな挑戦。訪日客向け日本食・日本文化ワークショップ事業の販路拡大
2008年3月に世田谷区松原にて開店した鮨屋。幼少期から鮨職人に憧れ、長年の修行や闘病を経て夢を叶えた大将と、その女将による、鮨と日本文化をクロスカルチュラルに味わえる人気店。
https://www.sushinagai.com/
活動概要
鮨屋の営業時間外を活用した、日本文化体験のワークショッププログラムのブラッシュアップや集客施策を実施。
Webサイトリニューアルのためにクリエイターが参画し、ブランドメッセージを丁寧に表現したほか、インバウンド集客の知見のある専門家も伴走し、顧客とのタッチポイントを設置。継続的な流入のためにデジタルマーケティングもスタートするなど、今後の販路拡大のための土台を構築した。
背景
女将がかねてより取り組みたいと思案していた日本文化の発信事業として、鮨屋の営業時間外である昼の時間帯で、2023年より外国人向けの日本文化体験プログラムをスタート。
プログラム内容は決まっていたものの、インバウンド集客の知見がないことや情報発信の文脈整理が必要な状況のなか、マーケティングやクリエイティブの専門家の伴走を期待しSETA COLORに応募した。
サービスへの想いをナラティブに表現した、バイリンガルのWebサイトリニューアル
レストランとワークショップ事業のWebサイトを統合し、「なが井らしさ」を表現したサイトにリニューアル。
大将と女将それぞれのプロフィールや想い、「なが井」のおもてなしの心、実際の体験イメージのわくプログラムの詳細、そしてバイリンガルページなど、ブランドメッセージを丁寧に表現した。
サービスブラッシュアップのためのワークショップ
鮨づくり、和菓子づくり、茶道のワークショッププログラムの内容をより満足度高いものにするべく、英国からの旅行者やSETA COLORのメンバーなど、国内外のモニターにサンプル体験を行うワークショップを実施。
サンプル体験中の様子を撮影したり、コメントを回収することで、広報素材のコンテンツを確保することにもつながった。
訪日客との接点づくりを、デジタルでもMERCHでも
訪日観光客向けの日本食プラットフォーム「by food」にサービスを掲載し、ターゲットとのタッチポイントを設置し、早速流入実績につながった。また、プログラム参加者へのギフトとしてオリジナルの手ぬぐいを制作。
デジタルマーケティングにも着手し、専門企業とともにデジタル広告を展開。効果検証を行い、今後の展開への第一歩をスタートした。
さらなるPR強化と内容拡充を目指して。
顧客流入の接点や、エンゲージメント強化の設計など素地が整ったため、プログラムの定期開催や参加者数増加を目指し、TikTokや広告の運用を強化していく。
CURIO Japan株式会社 代表取締役。ソニー・ミュージック、クラランス、ロッテ、トリンプでマーケティングの専門家として働く。2016年、グローバル教育プログラム、企業へのグローバル研修、グローバル人材採用サービスを行うCURIO Japan(株)を設立。2019年より、One Young World Japanの理事に就任し、次世代リーダー育成に注力。2022年より(株)TOWの社外取締役。